白虎の出てこない白虎×紫炎シリーズ
妖水先生の小悪魔教室 3
「根本的な問題を確認しておきたいのだが」
壬生がこっそりと手を挙げた。
「はい、壬生攻介くん」
先生役の妖水が壬生を指名する。
「・・・そもそも、本当に白虎は紫炎と付き合っている・・・の・・・ですか?」
「ばっかもーぉん!」
「うわあ、アブねえ!」
「そうだよ危ないよ妖水!」
「そんな事を、本人を目の前にして聞くな!かわいそうだろうっ!」
「かっ、かわいそうとか言うなあぁッ」
「だって~、話を聞く分にはアレでしょう、なんていうか・・・紫炎が一人でもじもじしているように感じるんですよ!」
「ふむ。そこのことろ、どうなんだ紫炎」
「つ・・・付き合って欲しいって、言われたもん」
「ほれみろ」
「・・・紫炎はそれで(白虎で)よかったんですか?」
壬生が重ねて問うと、紫炎は真っ赤になってこくんとうなずいた。
「昔から好きだったんだと。俺はあいつのどこがいーのかさっぱりわからんけどな」
「い、いいんだもん!白虎のいいとこは、オレだけがわかっていればいいんだもん!妖水なんかに白虎のいいとこなんてわかなんくっていいんだもんーっ」
「けっ、少女漫画かよこのやろー」
「やーん」
妖水が紫炎の頬をぐにっとつかんだ。
「いたたたた、いたいよいたいよ~妖水~!」
「紫炎がいいなら、聞くだけ野暮ですが・・・、白虎の方がちゃんと告ったのなら、そんなに気にしないでも・・・ねえ?」
「あいつモテねえから大丈夫だよ」
「うあああん!そういうんじゃないってば!浮気とか心配してるんじゃないんだよう!なんども言わせないの!オレが悶々としてるの!やりたいの!オレがなの!オレがいやらしいの!うあー恥ずかしい!死ぬ!」
「ぶぶ!」 テーブルに突っ伏す壬生。
「だからよー、やればいいじゃんか」
妖水はあくまでSである。繰り返すが、攻撃は最大の防御なのだ。恋愛は押すか、押しながら引くか、要するに押すしかないのである。
「やりたいんなら、相手も男だ。やれ。やっちまえ。押し倒してキスでもなんでもこっちからやりゃあいいじゃねえか」
「・・・うう」
「なんだよ」
「・・・なんていうか・・・さ、どちらかってゆうーと・・・さ」
「だからなんだよ」
声が小さくなった紫炎の声を聞き取ろうとして、妖水が身を乗り出す。
「戒律萌えなんだよ!なんてゆーか、嫌だってオレがいうのが好きなの!俺が嫌がるのを好きな人に無理矢理エッチなことして欲しいの!」
「・・・・・・」
壬生がテーブルの上で気絶しそうになる。
「んじゃ~、やはり小悪魔攻撃だろう」
「な、なんで貴方はそんなに冷静なんですかっ、妖水!」
純情な壬生が抗議をするが、妖水は涼しい顔だ。
「え~、だってそうだろう」
「やっぱりレッスンかなあ?!」
「そうだ!修行するぞ!特訓だ!」
「うん!」
(続く)
妖水先生の小悪魔教室は続く。
って、戒律萌えですか紫炎たんそうですか。
ちなみに戒律萌えとゆー言葉は船長さん用語でっす。
え、もう少し続いてもいいですかね、エヘ☆
ちなみにS寄りの某ちあきさんも「そんなんこっちからちゅーしちゃえばいいんだよね!ちゅん!」って言ってたよ紫炎!ニコッ!
(20061020)
2006/11/11(Sat) 11:29