白炎 01

白虎の出てこない白虎×紫炎シリーズ(え?シリーズ?)

 妖水先生の小悪魔教室 1

白虎の出てこない白虎×紫炎シリーズ(え?シリーズ?)

 妖水先生の小悪魔教室 1


「そんなもん、押し倒せばいいだろーが」
妖水が言い切る。
「そっ、それが出来ないから相談しているんでしょうっ!」
耳まで赤くして反論したのは紫炎。夜叉一族では非常に珍しい豊かな赤毛が揺れる。
その隣では壬生攻介が飲みかけていた珈琲を吹き出しそうになっていた。

 一見平和な夜叉一族指定休憩所、喫茶店「船長」の午後である。

「・・・てゆーか、貴方たち、いつから付き合い始めてたわけですか?」
「あ、壬生は知らねえんだっけ」
妖水がきょとんとして聞くと、紫炎がうわあんと叫んでテーブルに突っ伏した。
「あーーー!!もうやだやだやだー!!!恥ずかしいー!死ぬー!」
「うあ・・・ご、ごめん・・・」
「泣かせた~。壬生が紫炎を泣かせた~。白虎に言ってやろ~」
「わ、わたしが泣かせたのではない!こら、妖水!」
「ま、壬生は白凰学園に出張だったからな、えーと、春あたりからだっけ?こいつら、付き合い始めたんだよ~」
妖水がニヤニヤしながら紫炎をあごで示す。
「つ、付き合うって・・・」
「だから、こいつと白虎」
「・・・」
「ま、俺はいいんじゃないかなと思うんだが」
「・・・いや、そのことについてどーのこーの言う気はわたしもないけれど」
「そうそう。お前、人のこと言える立場じゃないもんな~」
「ぶ!何の事だ!」
壬生攻介も赤くなる。このあたり、剣技がどれだけ優れていても、純情なことは変わりない。

「そ、それで、付き合っているのならいいではないか。何が不満なのだ」
「・・・うん」
「そうなんだけどな、紫炎ちゃんは物足りないらしいのよ~」
妖水が切なげな作り声を出していやいやをする。
「物足りないって・・・」
「・・・デートとかしてもさ、手をつなぐだけって、どう思う~?壬生っち~」
妖水が紫炎の代わりに解説をする。
「ど、どうって・・・わたしに聞かれても・・・」
「海に行ったんだよ?海に!!それも夜の海に!気温も丁度いいし、夜景も綺麗だし。ディナー食べて・・・、なのになんでキスひとつないわけ?!中学生だって今時キスくらいするよ!!」

 そんなこと知るかと言いたいところではあるが、壬生攻介も夜叉一族の一員、幼なじみの紫炎が真面目に悩んでいる様子を目の前にして、そうも言っていられない。

「白虎だろ?やめとけば~?」
妖水が肩をすくめる。
「・・・っ!」
涙目で妖水をにらみつける紫炎は確かに可愛らしくて。

「もっとイチャイチャしたいんだもん!したいのに、相手がしてくれなかったら、どうしたらいいんだよー!!」

 そんな相談されても正直困る壬生攻介なのであった。


   でも妖水先生の小悪魔教室が続くのであった!みょん!
 (20061019)



 ええっと、いきなり夜叉ッコたちです。
 白虎×紫炎はまあ問題ないカップリングかと思うのですがいかがでしょう。

 元ネタ…というかネタ元は、某船長さんの恋の相談ネタでした。
 「どうせなら夜叉ッコでネタにしていい?」と聞いてみたところ
 即答で「いいよ!」とのことでした。

 そんなわけで、このシリーズはIGKの★船長さんへ。
 挿絵をいただきました!うれしいにゃ!
 ありがとうございましたーっ!

 (up;20061029+素敵イラスト追加20061113)

 

2006/10/29(Sun) 23:16

 


「そんなもん、押し倒せばいいだろーが」
妖水が言い切る。
「そっ、それが出来ないから相談しているんでしょうっ!」
耳まで赤くして反論したのは紫炎。夜叉一族では非常に珍しい豊かな赤毛が揺れる。
その隣では壬生攻介が飲みかけていた珈琲を吹き出しそうになっていた。

 一見平和な夜叉一族指定休憩所、喫茶店「船長」の午後である。

「・・・てゆーか、貴方たち、いつから付き合い始めてたわけですか?」
「あ、壬生は知らねえんだっけ」
妖水がきょとんとして聞くと、紫炎がうわあんと叫んでテーブルに突っ伏した。
「あーーー!!もうやだやだやだー!!!恥ずかしいー!死ぬー!」
「うあ・・・ご、ごめん・・・」
「泣かせた~。壬生が紫炎を泣かせた~。白虎に言ってやろ~」
「わ、わたしが泣かせたのではない!こら、妖水!」
「ま、壬生は白凰学園に出張だったからな、えーと、春あたりからだっけ?こいつら、付き合い始めたんだよ~」
妖水がニヤニヤしながら紫炎をあごで示す。
「つ、付き合うって・・・」
「だから、こいつと白虎」
「・・・」
「ま、俺はいいんじゃないかなと思うんだが」
「・・・いや、そのことについてどーのこーの言う気はわたしもないけれど」
「そうそう。お前、人のこと言える立場じゃないもんな~」
「ぶ!何の事だ!」
壬生攻介も赤くなる。このあたり、剣技がどれだけ優れていても、純情なことは変わりない。

「そ、それで、付き合っているのならいいではないか。何が不満なのだ」
「・・・うん」
「そうなんだけどな、紫炎ちゃんは物足りないらしいのよ~」
妖水が切なげな作り声を出していやいやをする。
「物足りないって・・・」
「・・・デートとかしてもさ、手をつなぐだけって、どう思う~?壬生っち~」
妖水が紫炎の代わりに解説をする。
「ど、どうって・・・わたしに聞かれても・・・」
「海に行ったんだよ?海に!!それも夜の海に!気温も丁度いいし、夜景も綺麗だし。ディナー食べて・・・、なのになんでキスひとつないわけ?!中学生だって今時キスくらいするよ!!」

 そんなこと知るかと言いたいところではあるが、壬生攻介も夜叉一族の一員、幼なじみの紫炎が真面目に悩んでいる様子を目の前にして、そうも言っていられない。

「白虎だろ?やめとけば~?」
妖水が肩をすくめる。
「・・・っ!」
涙目で妖水をにらみつける紫炎は確かに可愛らしくて。

「もっとイチャイチャしたいんだもん!したいのに、相手がしてくれなかったら、どうしたらいいんだよー!!」

 そんな相談されても正直困る壬生攻介なのであった。


   でも妖水先生の小悪魔教室が続くのであった!みょん!
 (20061019)



 ええっと、いきなり夜叉ッコたちです。
 白虎×紫炎はまあ問題ないカップリングかと思うのですがいかがでしょう。

 元ネタ…というかネタ元は、某船長さんの恋の相談ネタでした。
 「どうせなら夜叉ッコでネタにしていい?」と聞いてみたところ
 即答で「いいよ!」とのことでした。

 そんなわけで、このシリーズはIGKの★船長さんへ。
 挿絵をいただきました!うれしいにゃ!
 ありがとうございましたーっ!

 (up;20061029+素敵イラスト追加20061113)

 

2006/10/29(Sun) 23:16