変化
「霧風、最近、変わった?」
琳彪がからかうでもない様子で尋ねる。
「変わった? …わたしが?」
「なんというか…まあ、丸くなったというか」
「そうかな」
「前は竜魔の肩を持ったりしなかった」
「ああ」
そうかもしれませんね、と霧風が端正な顔をほころばせる。
やはり変わった、と琳彪は思う。
以前の彼はこんな表情を見せなかった。
「まあ、最近、わたしも竜魔の気持ちが少し、わかるようになってきた」
「あのさあー!」
元気な声がして、霧風の背中に小次郎が飛びついてきた。
「小次郎」
「霧風、やめとけよ。あんなヤローの気持ちがわかるなんて、間違っても言わない方がいいぜ」
「…どうして?」
「だってよ、竜魔って結構変態じゃん!」
琳彪と霧風が思わず目を見交わす。
「・・・すまん、ちょっと俺も、竜魔の気持ちがわかった気がした・・・」
「だろう?」
「うげーっ!琳彪、お前まで何言ってんだよー!」
たまにはそんな平和な里で。
竜魔はどう変態さんなのでしょうね。
諸事情により竜小次です。竜魔は小次郎が好きなんですが手を出せていません。・・・というとこで。
2005/05/22
2005/06/08(Wed) 20:19